第1章  令和の今、行政改革最高のチャンス

今? 21世紀の無用の長物

今、世界史上3つの無用の長物(世界三大バカ)と言われるピラミッド、万里の長城、戦艦大和以上に無用の長物を作ろうというプロジェクトが進行している。品川発名古屋行きの地下鉄である。横文字と平仮名に弱い国民を欺くために“リニアモーターカー”とか呼ぶそうな。

これで品川、名古屋間は45分位になり今の半分の所要時間になるそうである。殆ど地下を走るが、神風的スケジュールで来日する外国人観光客が富士山を見るために数秒間地上に出てくるらしい。安倍晋三氏が当時の駐日米国大使のキャロライン・ケネディさんと嬉しそうに試乗した映像を見た方も多いのでは?

新幹線忌避地の山梨や長野の地下を通り、ゆくゆくは三重や奈良とリニア(直線)的に繋ぐそうである。多分、ストロー現象で名古屋の活力は削がれる筈であり、もし私に任せていただけるのなら大阪の方から工事を始める。衰えが遅いからである。

何故、東京一極集中を急ぐのか? JR東海の某幹部の発言にもあるように、多分大赤字になる路線である。黒字になるとすれば南海トラフ地震で新幹線が止まるか、現在の新幹線が大赤字になるかどちらしかない。そんなに急ぐビジネスマンは少なく、タレントなど芸能界か一部の政治家しか乗らない。

特に閉所恐怖症や磁気制限の医療機器装着のペースメーカー埋め込み患者も乗らない。妊婦や乳幼児も医師としては余りお勧め出来ない。

では何故作るのか? 憶測の域に過ぎないが、日本の高度先進技術のショーウィンドーとしてアフリカやアラブ、BRICsなど広大な国土と大きな人口を抱える発展途上国へのアピールなのであろう。しかしコピーの上手な国にしてやられることも必至であろう。

そしてその経路の開発にはゼネコンが絡み“ゼネコンのゼネコンによるゼネコンのため”の大工事と読んでいた。昨今の報道によると談合が発覚し、不幸にしてこの予感が的中していたことは皆様御承知の通りである。こんな地下鉄を作る前に、通勤や通学の生活路線が昨年だけで10本以上も廃線になったJR北海道を助ける方が優先順位としては高い。

少し話が逸れて申し訳ないが、私はJRの民営化は大賛成であるが分社化には大反対であった。そんなことをしたら私が育った四国を始め北海道や九州のJRは切り捨てが必定と。

予想外はJR九州で、駅前マンションや七つ星等の高級化路線が当たり軌道に乗った経営をしている。しかし、天草への観光列車A列車や湯布院などはJRというよりKR(korea Railway)かCR(China Railway)を思わす韓国人と中国人で大混雑。この神風も国際情勢次第でいつ止むか判らない。

北海道ではレール補修もままならず、特急も車両整備が行き届かないために頻繁に運休。国や自治体の余程の支援がないことには縮小に歯止めがかからない。コンコルドの誤謬と同じ愚かな轍を踏まぬよう、今からでもリニアは中止すべきである。JRも再統合すべきである。

※本記事は、2020年2月刊行の書籍『令和の改新 日本列島再輝論』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。