週末 ほとんど試合の日々

母の日なのに試練 でも素晴らしい経験

本日は母の日ですが、息子のリーグ戦の日でした。午後から2試合、20分ハーフで、1試合目は午後1時過ぎ、2試合目は最終戦の一つ前。そして、本日の審判は2試合とも後審です。

後審とは、自分の所属するチームの試合が終わった後のゲームでチームから審判を出すこと。前審なら所属チームの試合の前のゲームです。ジュニアサッカーではお馴染みの慣習で、社会人が参加する都道府県リーグでも行われたりしています。

最初の試合の途中ぐらいから雨が降ってきて、終わる頃には本降りになってきました。

その直後の審判割り当ては副審で、おかんがベンチ側の副審を担当しました。雨のなか、頑張っている選手たちにエールを送りたい気持ちを持ちながらも、だんだん強くなる雨に、

(このまま雨が強く降り続けるなら、後の試合、中止にならないかな~。大雨のなかの主審、気が重いな~)

とけっこう後ろ向きな気持ちでいました。そんなおかんの気持ちが影響を与えたのか、うちのチームがコテンパンにやられて負けた上にキャプテンの子が怪我してリタイアしてしまい、仕切り直ししたい気持ちでした。

雨は本降りになりましたが、きれいな人工芝が敷き詰められた恵まれた会場だったので、試合は続行でした。

2試合目は、ザーザー降りのなかでの試合でした。おかんは試合後に主審を担当するためベンチから外れてみていたのですが、チームの前半の経過を見ると、点をバンバン取られてリズムを崩しています。

普段の主力選手が欠けて、小学5年生を継ぎはぎしたような構成になっていたのが理由でしょうか、そんな事情があっても幸いなことに選手たちがあまり落ち込んだ様子がない。ただ、元気もない。

ベンチに入れる指導者は3人までと決まっているのですが、その時点で2人しか入っていなかったので、ハーフタイム時にたまらず、おかんもベンチに入りました。

Tコーチが、それぞれの子に的確に指示を出した後、まだ少し時間があったので、いままでベンチに入っていなくてまだ気持ちがフレッシュだったおかんが、おかんなりのペップトークをしました。

ペップトークとはグアルディオラの話じゃありませんよ。監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のスピーチです。

「君たちは、もうすでに自分自身の闘いに勝っている勝者なんだ。激しい雨にも負けず、頑張っている。もう少し頑張れば、必ず1点取れる」

そして、残り20分を良い時間にするために、全員で円陣を組みました。

その後も、相手との実力差が出てしまい負けてしまいましたが、でも最後まで諦めずに選手たちは頑張ったと思います。

天候は人間が操れない要素なので、滅多にない本降りのなかでの試合、そのなかで全力を尽くす経験ができた選手たちは、ある意味ラッキーだったと思っていました。