週末 ほとんど試合の日々

再びの監督(チーム Bad Boys Neo)

待望の招待試合。といっても、本当は4チームで対戦する予定のものが、平日夜の試合で対戦チームが集まらず、招待してくれたチームと我がチームエスフォルソFCの2チームの練習試合みたいな結果になってしまいましたが。

しかも、うちのチームは平日夜ということで、フットサルの5人でさえ人数が揃わず、再募集したり、各ご家庭に個別交渉して何とか揃ったメンバーでした。

最後の最後にエスフォルソFC高学年のキャプテン、ユウスケが参加できるようになったのが、本当にラッキーでした。

メンバーは大幅に入れ替わってしまいましたが、おかん監督率いる、夢の「Bad Boys Neo」再結成です。当初メンバーのナツオと、我が息子アラタもいます。とはいえ、人数は6名しかいないため、厳しいおかん監督二戦目となりそうです。

相手チームは小学5年生チームと6年生チームと2チーム揃っていたので、うちのチームは交互に対戦して、結局7分ゲームを8回対戦しました。タフですね~。控え選手一人しかいなかったんですけど……。

相手チームの6年生は、良くつくられたチームでした。キャプテンはテクニックも人格もいかにもという少年、キャプテンとコンビを組んでいる長身のエース、スタメンで出ているレギュラー陣もパスがすいすいつながります。

最初のゲームは、相手チームのワンツーや、結果的に3対1になってしまう状況にやられっぱなしでした。

でも、おかんの目から見て、球際の強さはエスフォルソFCのほうが上です。監督として、自分たちの強みや修正点を伝えて、気持ちを改めて臨むように指導しました。

2戦目は5年生チーム相手だったので負けませんでした。といっても、こちらは疲れているところに、相手は闘志満々の若い選手揃いだったので大変そうでしたが。

5年生チーム対戦後に、うちのキャプテンのユウスケが相手のファウルを訴えてきました。確かに遠目に見ても相手チームの特定の子の荒いプレーが目立ちます。一応、ユウスケには、

「相手から削られてくるかもしれないけど、最終的にはそんなファウルをもろともしない選手を目指したいね。ロナウジーニョを見てごらん。どんなに掴まれても引っ張られても、何もなかったかのように振り払って次々と相手を抜いていくよ。そういう選手を目指したいね」

と諭しました。

とはいえ、相手チームの子は5年生です。3年生ぐらいまでならまだしも、高学年になってもそんな目に余るファウルをしていて当たり前と思っていたら、泣きをみるのはその子です。

審判もアクティブ三級になると、子どもといえども厳密に判定します。三級審判員のおかんとしては、相手チームの子のためを思って相手チームのコーチに申し出ました。

「次の試合から、ピッチに入って本格的に審判をやっていいですか?」

もちろんOKでしたので、おかんはおもむろに上に着ていたTシャツを脱いで、黒づくめの審判服に変身して、三級審判員ワッペンを胸に付けました。選手たちには、

「次の試合から本格的に審判に入ります。厳しくとりますからね!」

と宣言。

相手チームからは「よろしくお願いします!」という爽やかな返事。おかんも俄然やる気が出てきました。

その後は、ファウルをしっかり判定するのはもちろん、キックオフのフットサルルールの注意点を説明し、4秒ルールスタートのタイミングを指導したり、招待試合というよりもむしろ練習試合と言っていいほど、相手チーム5年生にいろいろ教えながら審判しました。

その後はずっと審判を続けましたが、審判ってやっぱり見えることが多いんですね。

審判中に見えていてもうちのチームの子に指導できないこといろいろを、ゲームとゲームの合間に逐一選手たちに伝えて、励まし、修正を指示して、その後はずっと審判を続けました。

8試合中、最初の試合はこてんぱんにやられましたが、次の3試合は相手の自由にさせない、そして、後半からは勝てないまでも引き分け、または点を入れて終えることができました。

相手チームは、5・6年生チーム各4試合だったはずですが、うちのチームは8試合連続ぶっ通し。それでもゲームを進めるにつれて、自分たちの修正点を考えて相手につけ入れられる弱点を探し、疲れに負けず、回を重ねるごとに良くなっていくうちのチームを誇らしく思えました。

ギリギリの状況だからこそ引き出されることってあるんですね。

おかんは、子育ての場面で、どちらかと言えば、待ちわびる忍耐を要する経験のほうが多く、たった2時間という時間単位で子どもの成長を見る場面が少なかったので、サッカーをしていて短時間の試合のなかで人の成長を見ることがあると驚いてしまうのです。

今日は、選手が試合を重ねるごとに修正できる姿を見て、そして、諦めない我がチームの子たちを見て、改めてうちのチームの子たちの良さを再認識しました。

今日は、コーチ一人対応、招待試合のつもりが盛り上がりに欠けるという逆風状態でしたが、だからこそ見えた選手一人一人の良さが光りました。

無理してでも、試合を成立させて、彼らを率いて良かったと思います。

※本記事は、2020年6月刊行の書籍『グリーンカード “おかんコーチ”のサッカーと審判日記』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。