夏のハンブルクなのに身震い

いよいよハンブルク行きのDB(ドイツ国鉄)に乗るべく駅へ歩いている時、カメラのシャッターがきれなくなり、幸い近くにDP店があったので主人にすぐに直してもらったが、さすがドイツのマイスターである(九ユーロ)。DBには改札口がないのでスルッと列車に乗れる。ただし発車後きちんと検札に来る。

ブレーメンを午後四時十五分に出発し、平坦で暗い雲で覆われた北ドイツの野を走った列車は、ハンブルク(アルトナ駅)に午後五時十二分に着いた。ホームに降りると夏というのにゾクッと寒い。駅前のインターシティホテルに荷を降ろす。

ドクターの歓楽街を先に見ようという意向で、Sバーンの地下鉄でレーパーバーンの夜遊び場へ出る。横丁のヘルベルト通りは有名な「飾り窓の女」通りで入口にフェンスがあり女性の通行が禁止されているのに五〇メートルの通りをドクターが平然と行くので、男女四人でゾロゾロと突っきった。まだ明るいからとの説明に納得。

この国には姦通罪が存在するから日本のような不倫はあってはならないことになっている。それに対し売春は防止法がないから規制外である。こういう日本との男女関係の法的な比較は文化面にも大きな影響を与えているものである。

若いころ、ポーランド映画の「夜行列車」というロマンチックな作品を観たが、画面でさっとバルト海岸に列車がさしかかる場面が非常に印象的だったので、私の提案で、翌日ハンブルクから一時間のバルト海の保養地へ向かった。