臨機応変 ゆるキャラはしたたか

私は適当な性格である。大雑把、ファジー、アバウト、良くも悪くもきっちりしたことが苦手。

だから臨機応変は大好きな言葉。

なんだか私の駄目なところを正当化してくれる気がして嬉しい。

適当にやったんじゃなくて「臨機応変に対応した」みたいな風に。

料理が得意で裁縫は大の苦手。ミシンの扱いは最悪で編み物は割と上手。掃除も整理整頓もへたくそで落ち葉掃きは得意。この違いはどこから来るのか。つまり適当で大丈夫か、臨機応変に対応しても上手くいくかどうかが分かれ道。

料理は、レシピ通りにしなくてもちゃんと出来上がる。適当な「匙加減」でもそれなりにいい塩梅に美味しくできる。

ところが、お裁縫でパジャマやワンピースを作ろうと思ったら、適当にでは出来上がらない。素敵にどころか完成まで辿り着くことも難しい。

その点編み物はいい。何度でもやり直すことができるし、伸びるのだから多少サイズが違っていても大目に見ることが出来る。形のいびつさやデコボコも味に見えたりする。

料理は最高だ。臨機応変にできることが沢山ある。例えば残り物リメイク。肉じゃがが余ったら是非カレーを作ってみてほしい。我が家のカレーで一番の自信作は、なんといってもこれ、前日の残り物で作った「肉じゃがカレー」だ。

作り方はいたって簡単。余った肉じゃがの鍋の中にカレールーをぶち込むだけ。だしも利いてるし、ちょうどいい甘味もあってとにかく美味しい。あとは鍋。

まず初めに好きな具材で昆布だしの水炊きを作り半分食べる。翌日は、キムチを入れればキムチ鍋。

コチュジャンと豆腐を入れればスンドゥブチゲ。カレーを入れればスープカレー。トマト缶とサフランでブイヤベース風。鍋を食べた後は、残った汁に冷やご飯を入れれば雑炊やリゾット。うどんに素麺、中華めんにパスタ。自由自在だ。如何様にもアイデア次第で美味しく楽しめる。

要は、自分が食べて美味しければ何でもありだ。