裁縫は針に糸を通すところから最後の「玉結び」まで大の苦手。適当では済まされない作業のオンパレード。ミシンに至っては、すぐに壊してしまう始末。

編み物は小学生の頃からよくしていた。冬になると必ずやりたくなる、ほっこりしたお楽しみ。

高校生の時、選択授業で被服を週に4時間とっていた。みんなが数学や化学を勉強している時間に、仲間10人ほどで教室の真ん中に円陣を組み、お喋りに花を咲かせながらマフラーやセーターを編んでいた。

慌て者の私は、編目を落とす度に「リカちゃん助けて~。また目落としちゃったの、直して~」と泣きついては何度も助けてもらっていた。

子供が小さかった頃は、凝った編み込み模様のフェアアイル柄のセーターやアーガイル模様のカーディガン、帽子やバッグ、小物を編んでは楽しんでいた。

編み物は子供達みんなが寝静まった後の幸せな「夜なべ仕事」。残してある小さな可愛い作品は私の大事な宝物。

臨機応変。

その時々の状況に合わせて対応する力は主婦だけでなく、誰にでも必要な能力。実生活での中でマニュアル通りに行くことなど、ほとんどない。

仕事も人間関係も健康も天気も、その時々で状況は変化する。

机上の空論で白黒答えを出せたりしない。善悪だけで語れないのが人生の面白さ。

いい塩梅に、いい加減に、ほどほどに、柔らか頭で考える。

柳に雪折れなし。柔軟なものは堅固なものよりも適応性があって困難によく耐える。

あんまり力を入れないで、しなやかに緩く生きる。「ゆるキャラ」は、したたかだ。

臨機応変 状況に応じて適した方法や手段を取ること。融通がきくこと

※本記事は、2020年6月刊行の書籍『ママ、遺書かきました』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。