ところで、ダブル・クリップのレバーには動きの渋い領域が必ずありますから、それを利用すると次の写真のように時計を持ち上げて途中で止められるので、腕時計より楽に時間が読めると言って良いでしょう。もちろん、上から軽く押せば元の垂れ下がり状態に戻せます。

図版08

「どう作る?」

このウエスト・ウオッチは、軽い腕時計のベルトを外した後(細いピンが必要です)、時計本体を強力な両面テープでダブル・クリップのレバー部に貼りつけるだけですから作るのは至って簡単です。工作精度も不要です。

これまでの説明と写真への注記だけでどなたにでも作れると思うので詳しい説明は省きます。

クオーツ時計は軽いものですから、強力タイプの両面テープでレバーと時計の裏面を貼りつければ外れるようなことはありません。

なお、ダブル・クリップのレバーは四角の鉄線にインデックスプレートが嵌め込まれているものを使っています。これによって両面テープだけで時計の裏面とクリップのレバーを貼り合わせることが出来るようになります。見えるところはインデックスプレートを外し鉄線だけにします。

なお、このインデックスを書き込めるダブル・クリップは、店頭では中々見かけないものなので、ネット通販で手に入れるか文房具ショップで見付けたら多少多めに買い貯めておく必要があります。

ウエスト・ウオッチの部品は基本的には時計本体とダブル・クリップとごく小さな木のブロックだけですから、時計を除けば4分の1コイン位で作れます。

なお、ここで使っている時計は、10年電池を使用していて、4コインズの値段でした。もっとも、最近はしゃれた腕時計が量販店やファッション系ショップで、2コインズ程度で手に入れられるようになっていますから、色々なタイプが楽しめます。
 

※本記事は、2021年1月刊行の書籍『生物模倣工作のススメ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。