ホッと一息 5月を迎えました

H中学校前庭の藤棚が、4月中旬より見事に咲き乱れています。暖かい陽気のお陰で、少し早いようにも感じられます。毎年この季節になると思い出すことがあります。

それは、私の中学生の頃のことです。実家の庭に藤棚があって、この時期それは見事にきれいな花を咲かせてくれました。花が散って夏になると、今度は茎葉がうっそうと茂り、虫も湧いて、少々やっかいになってしまいます。

植木屋さんに頼むのはもったいないと、私がいくらかの小遣いをもらい、藤棚に上ってうっそうと茂った茎葉を思いっきり剪定せんていしていました。

本来であれば、ここは切り残さなければならない、ここは切り落として良い、という専門の知識が必要なのでしょうが、ただただ、邪魔にならないようにとバッサバッサと切り落としてしまったのです。

おそらくそのせいで、2~3年後だったでしょうか、花が全く咲かなくなってしまいました。大事な大事な芽を摘んでしまったのだろうと残念でなりませんでした。

見事な花を咲かせるために、どこを伸ばしてやったらいいのか、どこは剪定してあげなければいけないのか、よくよく考えなければなりません。自然や生命いのちと向き合うというのは本当に難しいことなのだなぁー、と今更ながらに感じられています。