ボク、見てきたよ

ある街に小さなボクが住んでいました。ボクは冒険が大好きです。

「何か、面白いことはないかなぁ〜」

毎日、ワクワクしながら朝の支度をします。準備が済むと、小さなボクは冒険へと出かけます。その日の気分に合わせた歌を口ずさみながら。

元気に歩いていると、近所の人が輪になっていました。ボクは知っている人だと思い、「おはようございます!」と、元気にあいさつをします。

「あら、ボク。朝からお出かけ? いいわね〜」

「ありがとう。いってきます!」