しかし、それでは本当のみそ汁メーカーにはならない。先方が工場見学に来たらどう説明したら良いのか。早く自社で一食入りのみそ汁を作らねばならないと焦った。

そのような状況下で、わらべや日洋の受注はどんどん増えていった。なるほどカップみそ汁はおにぎり、弁当のテイクアウトに便利で想像以上に売れると、食品業界で私は誰よりも早く知ったのである。このことは次のステップの後押しになった。

そうこうしているうちに、テイクアウト専門の弁当チェーンが出現してきた。ほっかほっか亭、こがねちゃん弁当、京樽などがどんどん出店してブームになった。私はこの機を逃さなかった。以前、石油パニックの時の経験で学んだように、店に直接売込みに行き、受注したら、その店に卸している問屋を紹介してもらうローラー作戦を展開した。そのボトムアップ方式が功を奏し、新しい業務用食品問屋を相当数獲得した。中でも日本で一、二の売上げを競う業務用食品問屋を獲得できた。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『復活経営 起業して50年 諦めないから今がある』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。