冬ざれと いう 醜男(ぶおとこ)や 歌舞伎町
塩釜は 雪なり 石の 郵便夫
旅の 終りの 淡きもの降る 花茗荷
※本記事は、2014年10月刊行の書籍『句集 曼珠沙華』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
句集 曼珠沙華【第27回】
「冬花火 亡び 行くもの 美しく」
儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。
みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。
86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。
冬ざれと いう 醜男(ぶおとこ)や 歌舞伎町
塩釜は 雪なり 石の 郵便夫
旅の 終りの 淡きもの降る 花茗荷