夜更かしなどでこの睡眠のリズムが乱れます。NREM睡眠は、お子さんの睡眠時間の前半に、REM睡眠は後半に集中しています。そのため、夜更かしをすると、前半のNREM睡眠は確保できるのですが、REM睡眠が中途半端に終わってしまいます。

REM睡眠の役割が果たせないので、記憶の定着もしにくく、睡眠(冬眠)中に無理やり起こされるわけですから、朝は当然、低体温となり、身体的な準備ができないまま活動を強いられるため、やる気もでませんし、内臓を含む体のあらゆる器官にも負担がかかってしまいます。

また、体や脳が十分に休まらず時差ボケのような状態になりやすく、お子さんは衝動的な行動や攻撃的な行動が多くなります。特に発達障がいを抱えたお子さんは、ADHDの併存で衝動的な行動をしやすい傾向にあります。

睡眠のリズムが乱れることによってより一層、それらの問題行動を起こすことが増えてしまうのです。だからこそ、発達障がいのお子さんの場合は特に、睡眠に気を遣ってあげることが大切になります。