そのうちに、頭の中で感じる声で、普通にコミュニケーションができるようになりました。しかし、集中力が必要です。タモツさんの声を聞いている間、まわりの生活音や雑音が気になり、聞くことに疲れます。

すると彼は「調整します」と言って、その方法はわかりませんが、すぐに改善してくれました。それでスムーズに、「いつでもどこでも」メッセージを受け取ることができるようになりました。

二年が過ぎた頃、タモツさんは「あと十年一緒に過ごしていいですか?」と私に尋ねました。その頃、すでにタモツさんと親しくなっており、「よろしければ、この世を去るまで一緒に過ごして下さい。その後も対話させて下さい」と返事をしました。

それから今日までの三十年間、平凡な生活の中、再就職、介護問題、法律関係の交渉事など、様々な社会とかかわる出来事を経験しました。その都度、私は「天使のタモツさん」にアドバイスの言葉を伺い、選ぶべき道を教えて頂きました。そのおかげで迷うことなく、軽やかな気持ちで歩みを続けました。

本書はタモツさんが語ったエッセイと詩を、代筆・加筆した作品集です。身近なテーマを扱ったタイトル六十篇を選びました。

時が経ち、拾い読みをしましても、その折々に生きた語りかけがありました。読者の皆様も良き力を感じて頂けましたら、私の多大な幸せです。掛詞(かけことば)を使った表現がありますが、タモツさんの「スタイル」とご理解下さり、詩的なエッセイ集として自由に楽しんで頂ければ、ありがたく思います。

ご縁に感謝を込めて。

ちさ  令和三年一月

※本記事は、2020年12月刊行の書籍『眼(あい) 天使が語った道しるべ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。