予期せぬパンデミックに襲われたいま、向かうべき未来の展望とは。

コンサルティング会社の社長が教える、これからの時代を乗り切るヒント。 新型コロナによって「人のあり方」「人の育て方」は大きく変動した。ウィズコロナの時代にどう働いていくか。本連載で解説していきます。

アフターコロナ社会を変えるカギ

いままでと同じ考え方では、つくりかえることはできません。いままでのパラダイムで改善を重ねたとしても、新しい社会は見えてきません。これまで努力してきた働き方改革が、労働時間を短くすることであり、若い人たちが「働き方を変え、社会を変えることは早く仕事を終わることである」と「理解」したように、日本人の働き方そのものを見つめ直すことにつながらなければ、ほんとうの改革をしたことにはなりません。

今回の新型コロナは、働き方だけではなく、生活の仕方、経済の仕組み、政治のあり方、社会のすべてにわたって大きな影響を与え、私たちの生き方そのものの見直しを迫るきっかけになりました。

新型コロナの一連の苦しみの中、動くことができない私たちを救ってくれたのはオンラインでした。オンラインを通じて、人に会うことができる。いままでと同じように対話ができる。対話ができれば、仕事は進み、社会は進む。いままでの対話の他にオンラインによる対話手段を見つけた私たちは、より高いレベルの社会を築く機会を得ることになるのです。