また、肝臓でグルコース(糖)に変換され、体のエネルギーとして必要な糖を作り、スタミナを補給する働きもあります。アラニンは、シジミや海苔などにも多く含まれています。肝臓のために、玄米ごはんに、シジミのお味噌汁、海苔などの伝統的な和食を摂るようにしましょう。

・皮膚や毛髪の健康を守るシステイン

食品や化粧品、医薬品にも使われているので、システインという名前には聞き覚えがあると思いますが、システインは、皮膚や毛髪、爪の主成分であるケラチンというたんぱく質に多く含まれる非必須アミノ酸です。体内では、メチオニンというアミノ酸から合成されます。皮膚や毛髪、爪の構造を安定させるほか、すぐれた抗酸化作用で活性酸素を除去し、細胞の新陳代謝をうながします。

また、黒いメラニン色素が増えて皮膚に沈着するとシミやソバカスができますが、システインは黒いメラニン色素の産生を抑える働きがあります。肌の老化を防ぎたい人、抜け毛が気になる人、爪の健康が気になる人は、積極的に摂取したいところ。ただし、どんなに効果があっても、一つの成分だけを摂取するのではなく、玄米のようにアミノ酸バランスのよい食材を選ぶことが大切です。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『喰い改めよ! あなたはあなたが食べたものでできている』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。