「お前は1ミリも悪くない。泣かなくていいよ」

まだベソかいてる。

「どこ行っても、イヤな奴はいるんだよ。イヤな奴に会ったあと、好きな友だちに会うとどんな気持ち?」
「…ホッとする」
「スイカにちょっと塩かけると、スイカがますます甘くなるだろ?」
「??? スイカ?」
「イヤな奴がいたおかげで、友達のありがたみがわかったろ?」

例えが下手くそ、小学生には難しいか…

「ん。校庭でいつものみんなに合流したら、だいぶラクになった」
「だろ? そいつらは塩! スイカの甘さを感じるための。イヤな奴は人生のスパイスだ。間違っても主役にすんなよ?」
「わかった」
「でももし、塩かけすぎーって思ったら、スイカも全然甘くなくなったら、それイジメだから。すぐ俺に言いな」
「うん」
「イヤな奴なんてソッコー頭からデータ削除な」
「あはは」

やっと笑った。心配すんな。俺が、守るから。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『人間関係貧乏性』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。