はじめに

4年前に60歳を迎えた時、「これから30年先の自分をつくっていく!」と思いました。

初めて子供を産んだ30歳。その後の5人の子育てと仕事との20年間、目の前のことに忙殺されて歩いた期間からその先を想像した時、「自分を育てていくことが人生だ」と思えるのでした。子供を育てることと同じように、「今までのさまざまな困難との遭遇は、自分を育ててきたことなのだ」と気付いた瞬間でした。

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これから始まる『未知なる90代の自分育て』にワクワクし、生きていく日々が『30年後の過程』と思えたことで、「これからは自分としっかり向き合って、自分を育てていくぞ」と思うのでした。

そして4年がたった現在、64歳。

自分の子供たちが子供を持ち始めて、さらに「人は素っ裸でたった一人、母親のお腹から生まれた瞬間から『人生舞台のシナリオ』を書き始めているのだ」と感じることができました。

『人は皆、たった一人で生まれてきて、一人で死んでいく』その意味が、人生は誰のものでもなく、当たり前ですが、自分自身のものだったことに気付きました。