ダブルベッドに大きなテレビ。ごろんと横になるが、眠るためじゃない。女の子は、シャワーを浴びに行った。

その間、実は、エッチがしたくて、たまらなかったため、シャワーの御時間を我慢することに使うことを強いられたが、悪いものではなかった、が、とても耐え難い待ち時間だった。もし男だったら、ゴム装着時間にも、今の自分では耐えられなくも、と、いつも思っていたが。

彼女は、バスローブを着て、ベッドに横になった。していいということ。暗黙にも、やっぱり、していいということ。

女の子にどういう風にエッチするのか、実際、こうなってみると、分からないのである。どこがどういう風に気持ちいいのか、分からないのである。

指をどういう風にするとどうなるのか。少し、教えてくれた。昔は、知ってか、わかっていた様な。わかっていた気だったのだろうか。

彼女は、朝の電車の切符売り場の前で、電話を掛けたのか掛かって来たのか、携帯でお話しながら、しばらく立ち止まっていたが、不意に街へと消えた。