三大神勅

天照大御神が邇邇芸命に授けた三大神勅とは「天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅」「宝鏡奉斎(ほうきょうほうさい)の神勅」「斎庭稲穂(ゆにわいなほ)の神勅」の三つの神勅をいい、その意味は次のようなものです。

◇天壌無窮の神勅:豊かに葦の生い茂る原に、瑞々しい稲穂が永遠に豊かに実り続けるこの国は、私の子孫が主となる地です。わが子孫よ、その地に就いて治めなさい。その天の御位は、天地とともに永遠に続くことでしょう、という意味です。

◇宝鏡奉斎の神勅:この神鏡を見る時は私を見るつもりでご覧になりなさい。この鏡をあなたの住む宮殿内に安置して、祭りを行うときの神鏡と致しなさい。この意味は、この鏡を見て私利私欲で民を苦しめていないか、といつも自問自答し、そこに少しでも「我(が)」があるならばそれを取り除きなさい。かがみ(鏡)からが(我)を取り除くとかみ(神)となる、天皇としての生き方を教えたものです。

◇斎庭稲穂の神勅:天照大御神は高天原でつくる神聖な庭の稲穂を子孫に授け、この稲穂を育てて葦原中国を治めて繁栄させなさいと教えたのです。皇室の祭祀として、毎年11月23日に行われる新嘗祭はこの神勅に由来する大切な祭祀です。

※本記事は、2020年7月刊行の書籍『いま、日本の危機に問う』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。