神話に繋がるのは類をみない

日本の国は神話につながる世界に類をみない国です。紀元前660年に神武天皇が即位されてから、令和の時代までの126代、2680年の長きにわたり、万系一世の天皇が続く国は、日本の他にありません。

王朝の考え方には諸説ありますが、デンマーク王室は936年が始まりとされ、現在で55代です。イギリスは1066年、42代です。続いてスペインは1479年で24代、スウェーデンは1523年、23代とされています。

世界の国々は有史以来、国の奪い合いと殺戮を繰り返してきました。そのため、国の歴史は連続性がなく、あったとしても乏しいのです。

国名は同じでも国の中身はまったく違う異質の国

たとえば、神話で有名な古代ギリシャは紀元前800年頃の建国といわれていますが、紀元前30年頃にはほぼ全域がローマ帝国の支配下に置かれました。ローマ帝国は絶大なる権力を誇っていたのですが、476年に西ローマ帝国が崩壊、1453年には東ローマ帝国もオスマン帝国によって滅ぼされてしまいました。

オスマン帝国も中東から東ヨーロッパの多くの地域を奪取し、巨大な帝国を作り上げましたが、やがて分裂して崩壊してしまいます。

一方、西ローマ帝国の中心であったイタリア半島は幾多の変遷を経てようやく1861年になってイタリアが統一し、イタリア王国を建国したのでした。しかし、そのイタリアも第二次世界大戦の敗北により国王は亡命し、イタリア王朝の歴史は幕を閉じました。

天地創造のアダムとイブの神話で有名な神の国、イスラエルは紀元前11世紀の建国といわれていますが、紀元前720年にアッシリアによって滅ぼされて国を失い、長い間、流浪の民となっていました。そして、再建国されたのが第二次世界大戦が終わった後の、1948年の事なのです。

長い歴史をもつエジプト、インド、中国の国々も、幾度となく滅亡と建国を繰り返してきているのです。そのため、これらの国々は国の連続性はありません。国名は同じでも国の中身はまったく違う異質の国なのです。

※本記事は、2020年7月刊行の書籍『いま、日本の危機に問う』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。