健康の鍵は「食養生(しょくようじょう)」にあり

江戸時代半ばに江戸の人口は百万人に達し、この時代としては世界一の大都市でした。社会が安定し、生活に余裕が生まれたことで人々の関心は「健康長寿」に向かいました。その頃、特に重視されたのが食養生でした。

幕府の方針も同様に、生活の苦しい庶民も医師による治療を受けられるよう、療養所を開設し、食事管理に力を入れたのです。

この時代の庶民の食生活は、朝食にお米と味噌汁、昼食には野菜の煮物や魚を添え、夕食は漬物をおかずに、お茶漬けを食べていたと言われています。

一八五〇年代に、「日々徳用倹約料理角力取組」というランキングが出ています。

これを見ると、漬物は、たくあん、糠漬け、梅干し。おかずが煮豆腐、イワシのめざし、きんぴらゴボウ、煮豆などでした。

この時代の庶民の食生活には、マクガバン報告書で注目された『元禄以前の和食の形』が広く大衆に根付いていたと言えるでしょう。(掲載元:BEST TIMES!と江戸時代の“健康インフルエンサー”貝原益軒の教え)

※本記事は、2020年8月刊行の書籍『超元氣! 現代病を防ぐニッポンの知恵』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。