「もう治療法が無いのであればやるしかない」その時はそう思っていた。結果、今思うと、これで果たして良かったのだろうかと、色々な事を考えてしまう。

サイバーナイフ治療をやるにしても、関東のどの病院が良いのかも分からない。この時も画像と紹介状を大学病院からもらい、二か所位セカンドオピニオンに行った。結果、担当医の先生が薦める都内の病院で、サイバーナイフ治療をやる事になった。通うのが大変なので、入院して受ける事になったのだ。

しかし受けるにあたり、又色々な事があったのだ。と言うのは、やはり外から来た患者には対応が悪く、むっときたのである。説明の仕方もそっけなく、「何とかならないのか」と思ったものだ。先生の性格かもしれないのだが。

もっと素人でも分かりやすく説明できないものかと思ったのである。私自身もこのサイバーナイフ治療がどの様なものなのか、もっと詳しく知りたかったという事もあったのだ。又、家族であっても精神的に暗い気持ちでいっぱいであり、やっとの思いでサイバーナイフ治療を受けに来ているのである。

サイバーナイフ治療も、予約がなかなか取れず分割して五回程受ける事になった。入院してから、まずこの治療を始めるにあたり、顔を覆うネットを作る事になった。途中少し熱を出したりして、延びてはしまったが、何とか五回受ける事ができ再発部分、又浮腫も消え退院する事ができた。

入院中元の会社の方達がお見舞いに来てくれても、「自分は思う様に話せないから、話を聞いてあげて」と言われ、一緒に同席した事もあった。彼はというと、同席していても、結局何も話もしないので、私が一人で話を聞く様な状態であった。

その時「サイバーナイフ治療のせいで、もっと言葉が話せなくなったのだろうか」と感じた。何しろ彼は、どの位話せなくなったとか言わない人なので、まったく分からなかったのだ。

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