とある雪原の丘

朝日が昇る頃、弱々しい太陽の光を浴びて、少女は目が覚めた。

「生きてる?」

少女がまず感じたことは、生きてて良かった・・・・・・・・という安堵の気持ちよりも、なぜ?なんで? といった疑念ばかりだった。

「・・・・・・・・・・・」

そして思い出す。

昨日の夜、自分の身に起こった、信じられないような奇跡の現象。

「・・・・・・・・・・・」

なにがなんだかわからない。

どうしてまだ生きているのか、どうしてまだ死んでいないのか、なにもかもがわからない。

「・・・・・・・・・・・」

しかし、ただひとつ、少女にもわかっていることがあった。

それは、人生を歩み続けることができるという、揺るぎない事実である。

「・・・・・・・・・・・」

その事実を理解した瞬間、少女は立ち上がった。

「・・・・・・・・・・・」

しばらく呆然とした後・・・・・・・・・。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・す。」

【前回の記事を読む】四天王の1人を倒してから数ヶ月。判明した魔王の正体は…「人間」だった。