【前回の記事を読む】30年ぶりの再会に…「もう、ここに来るな!」それはKさんの思いやり

第三章 ぽんこつ放浪記

4.初めての結婚と離婚と再婚と

離婚:私を選ぶの? それともお母さん?

そんな質問に答えられるわけないのに夫に聞いた。「君だ」と言われるとでも思ったのか。でも、夫の答えは「どちらも選べない」という全くまっとうな答えだった。嫁に来た立場で、この経済状況で、大学を続けるなどまかり通らない。

私は大学を続けることを選び、夜勤助産師の仕事に就き離婚した。悲しかった。大好きなまま離婚してしまったから何に負けたのかわからなかった。お義父さんもお義母さんも責められない、学業を続けるために離婚しかなかった。

「スピード結婚、スピード離婚」と離婚歴のある友人たちに笑われた。

もう二度と結婚はしない、そう思った。だって、離婚は、結婚の何倍もパワーが必要だった。その離婚パワーがひたすら勉強に走らせた。病院で夜勤をしながら奨学金を受け大学院に行った。

当初の目標だった助産師教育を変革する教員になる! 思いを固くした。離婚の傷は、いつも温かく見守ってくれた担当のT先生とゼミ仲間の「ドンパ(北海道独特の同期生という言い方)じゃないですか~」と言ってくれる年下の学生たちに飲み会で励まされ癒された。T先生は目の前で離婚した学生への対応はきっと大変であったろう。

私は男運はないが、教師運には恵まれる人生だ。支えられ大学院も修了できた。