【前回の記事を読む】詩集「星間通信」より3篇

スクランブル交差点

波のように

人影が現れる

スクランブル交差点

零れてきた

1人の男が

さまざまな影の群衆が犇めく街かどから

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尖塔のような鉛筆ビルに入って行く

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尖塔のような鉛筆ビルから出てくる

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さまざまな時刻が犇めく異時層へ

1つの孤独が

零れていった

スクランブル交差点

無数の人影が現れる

波のように