CHAPTER2 内視鏡検査があなたの胃腸を救う

胃カメラ検査のすすめ

3つのなかから検査法を選ぶ

②鎮静剤を使用しないで口から入れる方法

もともとの胃カメラの方法です。鎮静剤を使用せずに、喉の局所麻酔をしっかりして口からカメラを入れる方法です。この方法で検査を受ける方も結構います。抗血小板薬や抗凝固薬など血液をサラサラにするお薬を普段内服されている方などは、鼻の中が出血しやすいためにこちらの方法をお勧めしています。

また、検査中に自分の胃をモニターで見たい、もしくは眠ってしまうことが怖いという方には、鎮静剤を使わずに、それでもつらくないように検査を行います。

③鎮静剤を使用せずに鼻から行う方法

鎮静剤を使用せずに行う検査方法です。検査中にご自分の胃をリアルタイムにモニターで見たいという方や検査後にどうしても車をご自身で運転しないといけない場合などにこの方法をお勧めしています。舌根を押さえてしまう、口からの検査では反射が出てしまってつらい方には鼻からカメラを挿入します。

検査前に鼻の中に、粘膜の血管を収縮させる薬をスプレーします。鼻腔を広げる柔らかいチューブを入れてカメラを通りやすくします。出血やくしゃみも抑えられてスムーズにカメラが入るようになります。

いざ、胃カメラを受けることになったら

まずは受診して症状の出ている場所を確認受診してからの検査になります。食事をしていない場合には、当日でも空きがあれば当院では検査が受けられます。まずは診察をして、胃カメラが必要かどうか判断し、症状があるところは胃なのか十二指腸なのか、食道なのかを診ます。

患者さんのなかには「胃が痛い」と言って受診されても、その原因が胃でない場合があります。胃の場所も個人差があり胃下垂の人は立った状態ではおへその下あたりということもありますので、その人ごとの症状を事前の診察で把握していきます。場合によっては腹部エコーやレントゲンなどで確認することもあります。

では実際に胃カメラを受けるとなると、どのような流れなのかを見ていきましょう。桐山クリニックで検査を行う場合の流れを説明します。病院やクリニックによって検査の準備方法が異なることもありますので、必ず検査を受ける医療機関に確認しましょう。