【前回の記事を読む】兄から届く謎の「絵手紙らしきもの」に込められた衝撃の意味

大学生気分…乙女だった ―結婚前と結婚後―

介護士さんの心配

父は認知症、母は車いす。母が台所に立てなくなり、父が炊事をしていた。

一日に二回買い物に同じものばかり買う。郵便局も一日二回、父のルーティンである。

郵便局には残高を聞きに。よほどお金の心配をしていたのだろう。

田舎のありがたさ、姉にご近所さんが連絡をくれる。

火の始末など、これ以上ご迷惑をかけられないと施設にお願いした。

追伸

母はほどなく旅立った。

葬儀が終わり施設に帰った父。そして事件が起こった。

介護士さんが見回りに行くと、父のベッドに隣の部屋のおばあちゃんが一緒に寝ていた。

施設から「何か間違いが起きたら大変」と姉に連絡があったそうだ。

父、九十三歳の夏の夜。

ゲリラライブ

ネットニュースで「私の男」(2014年公開 R15+)を無料配信することを知った。

私の勝手な感想になるが、この映画の設定が北海道南西沖地震と重なった。

1993年7月12日、奥尻町北方沖の推定震度6、死者202人、行方不明者28人。

地震の前年、奥尻島の民宿にお世話になった。

海のすぐ前の民宿、連絡がとれなくなった。

とても、悲しかった、悔しかった。

追伸

その地震の年、パルコの路上でギターを出し。ギターケースに「募金お願いします」の紙が貼ってあった。

歌い出した人、見たことがある、ちょい悪の雰囲気のフォークシンガー。

テレビで見る印象とは違う優しさが漂って、輪になって聞き入ってしまった。

思いがけない優しさに感謝でした。