【前回の記事を読む】6輪のレーシングカー!? 大の車好きの忘れられないF1レース観戦!


初めてオートマに乗る

【トヨタセリカXX2600G】

私が日産のL型とトヨタのM型の一番の違いだと思うのはエンジン音である。これは同じ2000ccでも同じであった。L20は少し離れたところにいてもシュルシュルというエンジン音ですぐにわかった。

BMWの6気筒(これは2000ccでも3000ccでも3500ccでもわかった)とL20だけは私の耳が明確に聞き分けた。それに比べてM型6気筒は2000ccも2600ccもエンジン音にこれといった特徴がなかった。M型エンジンは空気のような個性のないエンジンであったと思う。一言でいうと心地よいエンジン音がしないエンジンであった。

また、この車には当時ほとんど見かけなかったサンルーフをオプションで付けた。なんと手動のサンルーフであった。

ぐるぐる回すタイプであったが開け閉めは思いのほか苦ではなかった。初めてのオートマ。あれほど軟弱とバカにしていたオートマ。しかもスカイラインにはなかったパワーステアリング。

私は主義主張をいとも簡単に変えた。

言い訳をすれば、2600ccの当時の大排気量の車をサンルーフを開けてオートマで走ることに憧れがあったのかもしれない。

純正のアルミホイールが付いていたがどうにも好きになれず、ケンメリの前のハコスカのスカイラインに履かせる人も多かったRSワタナベのガングレーのスポークホイールに履き替えた。サイズは195の14サイズであった。