そうだ検診へ行こう  自分の骨密度を知っていますか?

骨粗鬆症検診をご存じでしょうか? 健康増進法で各自治体が女性検診として骨粗鬆症検診を行うことになっています。各自治体により検診体制が異なります。ほとんどは40歳から5歳刻みで70歳まで、当該年齢時にのみ骨密度の測定をすることになっています。

しかし、受診率が大変低いので自分の骨密度を知らない方が大多数だと思います。骨折してから骨粗鬆症だったでは時すでに遅しです。まず検診に行きましょう。該当年齢でない方は、骨密度検査装置を有する医療機関を受診して相談してください。

骨密度は骨に含まれるミネラルの指標  YAM値は骨の健康度を示すバロメーター

骨密度は、単位面積あたりの骨量のことで、骨にどのくらいのカルシウムなどのミネラルが含まれているかを示します。人の骨は、20歳から30歳で最も骨密度が高くなり、50歳頃までは維持されます。しかし、その後は骨のカルシウムが失われて脆くなってきます。

特に女性の場合は、55歳から80歳の間に閉経により急激に骨密度が低下していきます。YAM値は、若年成人20〜44歳までの骨密度を100%としたときに、骨密度の減少具合を%で表します。つまり、YAM値は健康な骨かどうかを示すバロメーターといえます。

写真を拡大 [図表3]参照:佐藤勝彦「骨粗鬆症検診からみた骨粗鬆性骨折の予防に関する検討─行政と医療の連携による骨粗鬆症リエゾンサービスの構築─.」福島医学雑誌70(3):161-174,2020

骨粗鬆症の診断基準は?

骨粗鬆症の臨床的な診断手順は、腰椎や股関節のX線写真で骨の骨梁構造の疎造化の有無を判断します。それに加えて、標準とされるDXA装置で計測した腰椎や大腿骨のYAM値で判断します。骨粗鬆症の診断基準は、YAM値80%以上で正常、YAM値70%以下で骨粗鬆症、YAM値70〜80%の間は骨量低下と判断されますが、現在あるいは過去に骨折があれば骨粗鬆症と診断します(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版』ライフサイエンス出版、東京)。

骨粗鬆症検診では、便宜的に問診とYAM値のみで判断しますが、骨粗鬆症といえども病態は様々で、どのような治療が必要であるかは、その人により異なります。専門医と相談されることをお勧めします。

[図表4]