ベガ星人が地球にやって来た

ある日ベガ星の宇宙船が一基この地球の表面に降り立った。地球もまたリラ星の欠片であったが、リラ星が爆発する前にあった状態はすっかり失われていた。地球は新たに出現した太陽光に照らされて、それは程良い大きさであったので、地球人の祖先であるベガ星人はそこを新たな入植先にすることにした。

宇宙の大々的な破壊を引き起こした驚異的な火の玉の近くに、地球と言う惑星は存在していたので、ベガ星人は、生命体の身体と精神や知性がどのように進化していくのかを調べるために新しい試みに取り組むことにしたのである。そして人工の雨が降らされ、地球は何千年ものあいだ水に浸され、その後、海や河川、そして大気が形成された。やがて、ベガ星から人々が移動し始め、動物が運び込まれた。

このようにして長い歳月をかけて地球は生命の宿る星となり、宇宙の新しい命として歩みを始めたのである。地球人種の創生計画はベガ星の宇宙人をリーダーとしてシリウス系の宇宙人がその補佐役となり進められた。プレアデス人は主要な遺伝子の提供者となった。

聖書でいうエデンの園は遺伝子実験を行う場所であり、日本を含む地球上に複数あった。ベガ星人の願いは「将来、両極に分裂する可能性を徹底的に排し統合の規範となるような惑星にする」ということだった。それは何千年もかかる計画だった。

しかし、太陽光線のもたらす悪影響がベガ星から地球にやって来た、人間や動物の進化に歪みをもたらすようになっていった。地球人はエゴに囚われるようになり、エゴは全ての悪質なものを生み出した。また、白人や黒人など多くのプロトタイプを造ったため、その多様さゆえに望むような統合の可能性が低いことが分かった。

ここで未来からの働きかけがあり、未来の宇宙人が時間を遡って遺伝子操作を行っている宇宙人と接触し「将来、地球の様々な種族の統一を促す新種のプロトタイプを作ること」にした。