【前回の記事を読む】衝撃!日本の家族で相続争いが勃発するようになった背景

第一章 相続問題は誰にお願いすればよいの?

1 相続でやることが多すぎて誰に相談してよいかわからない山田さんのケース

山田家概要

・父が令和2(2020)年7月に亡くなる

・相続人は母、長女、長男、次女の4人

・父の兄弟が相続には関係ないのに口を出してくる

・相続資産は土地・建物(評価1億円)、現金、株式、その他3000万円

・遺言書はない

[図表1]山田家

元気だった父が突然倒れた時はとても驚きました。昨日まで普通に仕事をしていて体調不良であることをまったく感じさせなかったからです。

母は父の突然の死に悲しみの奥底にいて何も手がつかない状況です。長男も次女もまだ学生、何もできません。長女である私が父の相続手続きを取り仕切っていかなければなりません。

そうはいっても私も相続の手続きは初めてです。役所に行って手続きをする必要があるのはなんとなくわかりますが、他にはどんな手続きをすればよいのでしょうか?

おそらく冒頭の山田さんのように、相続が発生してから何をしたらよいかわからずに困る方は多いのではないでしょうか? 相続は誰しも経験するものですが、人生で1、2回経験するかどうかです。誰もが詳しくなくて当たり前です。一方で、相続のことを知らないと損をすることがあります。いろいろと調べたりして時間をとられてしまうこともですし、お金がかかることもです。場合によってはいろいろとうまくいかなくて気持ちが大損することもあるでしょう。

そのような状況を生まないためにもみなさんには相続についてある程度知って頂きたいと思っています。まずこの章では、日本における相続の状況や、相続対策・相続手続きを自分ではなく専門家にお願いする場合に誰にお願いするのがよいのかご案内したいと思います。