子どもの接し方・親子のつながりをつける遊び

K先生は、まず初めに、子どもに接する時の注意として、次のような事を私に教えて下さいました。

子どもに接する時の注意事項

子どもに対応する時は、子どもの目線に合わせ、低い姿勢で、ゆっくりとはっきり、大きな声で子どもにわかるよう発音し、説明する。

「褒める」時や「しかる」時は、子どもに喜びや怒りがわかるように、子どもの感情を揺さぶるように、オーバーなくらいに表現し、対応する。

そして、身体を接触することを嫌がる息子に悩んでいることを伝えると、次のような遊びを提案して下さいました。「心を解放させる遊び」を行うことでした。

先生の指導のもと、行った遊びを記載します。

1 息子は、直接手で触れられることや、抱っこを好みませんでした。それで、私がシーツを被って「オバケー」と言って追いかけたり、息子をシーツでくるみ、くすぐったり、プロレスごっこ等スキンシップをする遊びを通して、身体や肌が触れることに慣れさせ、抵抗感をなくしていきました。

2 マットレスを敷き、その上で、手をつないで、ピョンピョン飛び跳ねさせたり、押し入れの段からマットレスの上に飛び降りをさせたりして遊びました。これらの遊びを通して、心を解放させ、意識せず知らない間に手を繋ぐなど、スキンシップが出来ました。

3 たった5センチほどの段差でも、両手を床に付き後ろ向きに降りるほど、すごい怖がりでした。広い板をもらってきて、その板をソファーに立てかけ、小さな滑り台を作り、子どもを滑らせました。

     4 身体を揺らし、身体の緊張を解きほぐし、心をリラックスさせる遊び。

子ども用の小さな「室内用鉄棒」を購入し、「ブランコ」を設置。ブランコに乗せて揺らす。身体が心地よく揺れることにより、身体が硬かったのが、自然と解きほぐされていきました。

5 人の側にいる事を嫌がったため、狭い空間に入れて慣れさせていく事を考え、大きなダンボールを電車に見立て、次男と共に、親子3人でその段ボールの中に入り、「電車ごっこ」をしました。

6 手の感触が敏感で、土に触れる事を嫌がり「砂遊び」が出来ませんでした。庭にバケツ一杯ほどの「砂場」を作り、最初は、私が砂団子を作り、それを見ているだけでしたが、徐々に、砂に触れるようになっていきました。

     7 絵描き歌を歌いながら、お絵かきをする。「あひる」「コックさん」など。

8 「手遊び歌」を歌ってあげる。「手をたたきましょう」「トントンひげじいさん」「げんこつ山のたぬきさん」「糸まきまき」等。

9 子どもの座っている傍で、折り紙をする「やっこさんだよ」「鶴だよ」「紙鉄砲だよ」と話しかけつつ。また、新聞紙で兜を折り、頭にかぶせて遊ぶ。

     10 指に顔を描いた「サック」をはめ、歌って遊ぶ(お話し指さんなど)。

7~10については、全く見てもくれず、私の一人芝居のようでしたが、親が落ち着いて座っているという事が重要でした。落ち着いて傍にいる事により、子どもも落ち着いてきました。子どもは、親の感情にすごく敏感で影響を受ける事がわかりました。