―悲劇― 月夜と五人の舞姫

奥坂 充郎
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2021年2月28日
152ページ
価格900円+税
邪悪な男たちの性的な餌食にされた恥辱をもとに、高弥さやは女性だけの生命の尊厳のために、月夜の集いの儀式を創始した。
二人の侍女を従え、宗祖と仰ぐ舞姫も、五人まで集まった。が、その月夜の女たちの舞踊に、偶然、一人の男が通りかかって魅了された。
この一人の男に見初められたために、高弥さやは、つづける意志が根底から揺らいでしまう。
残された舞姫たちは、憤りから禁を犯し、二人の侍女は生贄に身をさらされ、惨劇の幕が開けられる。
目次
  1. 【目次】
  2. 一 舞姫たちと二人の侍女
  3. 二 高弥さや
  4. 三 芹川郁代
  5. 四 小竹悦子
  6. 五 北上あや
  7. 六 町宮菊絵
  8. 七 植森朱美
  9. 終章
  10. 作者のひとこと──あとがき

掲載記事

著者詳細

奥坂 充郎
1957年4月 静岡県生れ
日本大学文理学部心理学科卒業
職歴に、東京で喫茶店アルバイトの後、画材店額縁販売員、京都で扇子工芸職人、病院看護助手、喫茶店個人経営(ノンフィクション『はかない喫茶店主の想い出』執筆あり)、病院精神科ケアスタッフ、有料老人ホーム介護職(派遣)、日本料理店洗い場(パート)、ホテル客室清掃(アルバイト)など。
自費出版に学術小説『百日紅(さるすべり)―心の原形を究める』(文芸社)当時のペンネーム小破倉(おはぐら)綾之(りょうの)介(すけ)(契約切れで絶版)。
未発表の長編四部作に『詩情をたどる脱落者』
血液型AB。63歳の現在まで独身。