十六 お 794大君の 遠(とほ)の朝廷(みかど)と しらぬひ 筑紫(つくし)の国に泣く子なす 慕ひ来まして 息だにもいまだ休めず 年月(としつき)も いまだあらねば 心ゆも思はぬ間(あひだ)に うちなびき 臥(こ)やしぬれ 言はむすべせむすべ知らに 石木(いはき)をも 問ひ放(さ)け知らず家ならば かたちはあらむを 恨めしき 妹(いも)の命(みこと)の 我(あれ)をばも いかにせよとか に…
[連載]シニア世代のための「万葉集百人一首」
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