馬と卵の夢

その馬は、彼からほんの数メートル離れたところに立っていました。若くて、黒っぽい艶のある、血気にはやり、活力が漲った馬でした。なんと美しい馬でしょう! その体からは、信じられないほどのエネルギーが満ち溢れていました。

フォールが辺りを見回すと、空の馬小屋がいくつもあり、その馬は元気よく出たり入ったりしていました。

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フォールは突然、自分が夢の中にいることに気づきました。やったぁ! ほんの一瞬でしたが、その時の意識ははっきりしていて、喜びが込み上げてきました。そして再び、夢の中に引きこまれ、意識を失っていったのです。

夢の中では、いつものように、見ている自分と動いている自分がいて、それはまるで映画に出ている自分を見ているかのようでした。

フォールは再び馬に目をやりました。馬は少し驚いたのか、鼻息荒く、あちこちを駆け回っていました。あまりにも落ち着きがなかったので、近づいていいものかどうか、フォールにはわかりませんでした。ところが、急に馬がおとなしくなり、立ち止まって、彼の方を見つめたのです。

馬は首を動かしながら、草に鼻をこすりつけていましたが、フォールの存在に気を取られているようでした。フォールは、なんて美しい馬なんだろうと、見とれていました。

すると、馬がフォールの方に2~3歩近づいてきました。さらに歩み寄ってきたので、ついには、フォールにもその鼻息の温かみが感じられるほどになりました。馬は、優しく鼻を鳴らし、フォールをじっと見つめました。その目には、興奮と好奇心が溢れていました。

どういうわけか、フォールはいきなり手を伸ばして、馬に卵を、それも殻つきの生卵を差し出していました! するとどうでしょう、馬はその卵を殻ごと食べてしまい、もっとちょうだいとねだったのです。

生卵がすごく気に入ったようでした。それで、もう一つ、さらにもう一つと、次々にあげても、馬はいっこうに満足せず、こんなにたくさんあげてもいいのかなと、フォールは心配になりました。

すると、場面が変わり、フォールはチョコレートペストリーみたいなものを食べていました。分厚いチョコレートコーティングの中には、生卵が入っていました。殻はなしでしたけれど。

食べ始めると、卵の黄身と白身が口の中で溶けていくのがわかりました。

ちょっと不思議な味で、何とも言えない組み合わせだなぁと思いながらも、悪くはないと思いました。