US Navy Police  PART24

ウイルソンは以前わたしに告白した。

彼はわたしの為に指輪を用意している。

彼はよく指輪のことに触れた。

荷物の中にテルヨに用意した指輪が入ってる。サイズは17。大きい? 結婚しよう!

荷物の外側のポケットにはウイルソンのID(身分証明書)と指輪が入っていた。

CompanyはウイルソンのIDをわたしに送ってきた。

わたしはCompanyにウイルソンとの事を伝えている。

ウイルソンとは実際会ったことがないし彼に関しての情報は全く解らない事を。わたしはウイルソンの奥さんじゃない事も。

それでもCompanyはウイルソンのIDをわたしに送ってきた。

ウイルソンはCompanyにテルヨは僕の女房だと伝えたらしい。

Companyからのメールには“旦那さんのウイルソンの荷物は我々Companyが安全に保管している”と書いてあった。

ビデオ電話の中でもウイルソンはわたしの顔を見てプロポーズした。

テルヨに会った時、テルヨにサプライズする事がある。結婚しよう!

これまでたび重なるCompanyからの荷物にかかる高額支払いの要求で、何度も荷物の引き取りを諦めた。

そんな時、ウイルソンは言う。

テルヨに用意した指輪は無駄になるのか。僕の気持ちを踏みにじるの? 高価な指輪だよ。

わたしなりに自分が出来る限り彼の為にベストを尽くしたい。助けたい――いつもそう思ってる。

ウイルソンの友達でも彼を助けられなかった。BrianもMikeも。

Brianは$3,000の未返済でウイルソンを訴えた。

Brianはかつてウイルソンの友達で仕事仲間であったにもかかわらず。

ウイルソンを助けるにも荷物を受け取るにも大金が要る。

どうしてそれを負担するのはわたしなの?

ウイルソンはまだわたしにとっては見知らぬ人。

ウイルソンはこっちの都合なんて考えない。わたしへの彼の要望は荷物を受け取ってほしい事と彼への送金。

荷物にかかる必要な費用はすべてわたしに被せられる。

その頃のわたしは度重なる荷物の為の高額送金要求からストレスがピークだった。ウイルソンから聞かされる指輪の話より荷物への高額な要求からくる自分のストレスの方が勝っていた。

彼を愛している反面、わたしのエネルギーも失せていた。

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『愛の対価―the dance of blind love―』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。