私が語呂合わせで年号を覚えても、関数の問題を解いても誰も評価などしてくれない。ただウザがられ嫌がられるだけ。それでも、そんなおせっかいが止められなかったのは、テストのドキドキ感や、臨場感を一緒に味わいたかったから。

期限付きの子供との勉強は今となっては楽しい思い出。塾への送り迎えだけでは味わえない喜びだった。

子供のやることなすことに、手を出さず見守るのは本当にもどかしい。それは大人になってからの「就活」や「婚活」でも同じこと。

娘や息子に代わって会社訪問、重役面接を受けたいと思う親は多いと思う。だって50過ぎのお母さん達は海千山千、年の功。たいていの質問には、笑顔でスラスラとソツなく答えられるから。

これが結婚問題になると、なおさら張り切ってしまう。もしかしたら自分の娘や息子になる大事なお相手である。ここで手出し口出しせずに、いつ出したらいいというのだ。

でも私は出しゃばらない。だってまた言われてしまうから。

「まじウザいんだけど。そんなにしたいなら、ママが結婚すればいいじゃない」

静かに見守るだけにしておく。

 隔靴掻痒かっかそうよう 靴の上から痒いところを掻くようにもどかしいこと。じれったいこと