好きな方のギャップは、クールなのにたまに優しい。抜け目なさそうなのに案外抜けてる。しっかりしてそうで、おっちょこちょい。意地悪そうで面倒見が良い。口が悪いのに目が笑っている。計算高そうで適当……。書いていてにやけてしまう。

そういう「ニヒル」な人に弱い私。今は亡き名俳優『根津甚八』が好きだった。

我が家の良いギャップの人は長女。一人目のこともあり、行く末を一番心配していたのに、一抜けた感じで最近やたら大人な感じ。一人暮らしは軌道に乗ったし、カーナビでどこでも行ける。心配性で怖がりと、ずっと思って育ててきたのに、実は我が家で一番大胆不敵な気がしてきた。

息子もギャップの人。強面でチャラチャラしてるが実は料理男子。肉じゃが、切り干し大根の煮物、青椒肉絲、鍋にパスタなんでも作る。一人暮らしを始める時、最初に買ったのがホットプレート。「たこパするの?」「いや、クレープパーティー。女子はやっぱりクレープでしょ」。

息子もギャップ萌えを狙っていた。目の付け所はなかなか良い。私の狙いは、か弱そうで大胆不敵。でも、か弱そうにも見えないし大胆不敵も難しい。ギャップを狙うのは大変だ。せめて見掛け倒しと言われないよう、努めることにするとしよう。

大胆不敵(だいたんふてき ものを恐れない。度胸があること

※本記事は、2020年6月刊行の書籍『ママ、遺書かきました』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。