会社を買う流れ

ここでは私が会社を買うことになるまでの経緯を説明していきます。

1.M&Aサイトに登録します。

インターネットのM&Aサイトは今や多数存在しています。サイトによって売り上げ規模や、売買対象(個人、法人)、取り扱い業種などが変わってきます。

登録をしなくてもちょっとした案件はサイトで見ることができますので、自分が探している業種の多さや価格帯で比較して登録を試みると良いと思います。

2.案件を探します。

サイトに登録したら自分が探している案件をリサーチします。多くの業種が売りに出されているので、自分の中での判断軸を持ち案件を絞っていきます。また、自分の気になる案件が出ていない場合は、アラート機能などを活用して良い売り案件が出るまで待つことも一つの手です。

3.気になる案件を発見したら匿名交渉を開始します。

初めの段階では気になる案件に匿名でメッセージを送り、匿名のままやりとりを行います。売り手側も従業員やクライアント、事業パートナーを抱えていますので情報開示には慎重です。

私の場合ですと、ここでは事業内容や簡単な会社の売り上げと利益、事業経緯などをお話しました。また、私からは自分が目指したい事業計画や今までの経歴などもお伝えさせていただきました。

就職試験に例えると、会社に入社する際の書類選考から1次面接のようなものでした。

4.実名交渉を行います。

売り手側、買い手側の条件がお互いにマッチしていけば実名交渉と面談になります。ここでお互いのすべての情報が開示されます。企業名、HP、財務状況、損益計算書、従業員といった具体的な情報です。

また、この時に施設を訪問し、会社のリアルな状況を確認することもできます。

最後にお互いが合意したら合意条約を結びます。

契約書を作成し、契約内容の調整や交渉などを行います。入金、引き継ぎなどは売り手側と買い手側の合意の元に行い、買い手と売り手を繋いでいただいたM&Aサイトや仲介業者への手数料の支払いも行われます。

私はファーストコンタクトから約1ヵ月で成約に至りました。買い手側と売り手側の意思の疎通がスムーズであればこの程度の期間で決めることができます。次は、私がどのようなきっかけでM&Aに興味を持ち、どのような動きで成約にまで至ったのかを具体的に説明していきます。