東京スカイツリーはそのままにしておいても良いかも知れない。ただし周辺は人工地盤にすることが必要だろう。

都内と千葉県方面とを結ぶ鉄道や主要道路は、それらの島を結びながらすべて地上10m程度の高架とする。地下鉄も高架にする。鉄道は複線、または複々線の両サイドに非常時用に幅5m程度の遊歩道をつくっておく。

地下鉄は全面的に高架にするのだが、地下鉄半蔵門線は東武スカイツリー線とどのように合流させるか、京成押上駅はどの高さにするかなどを含めて、どこから地下に潜らせるのか、5区側か、それとも中央区や台東区でそれを行うかなど防水対策を優先させた検討が必要だ。

島以外のところは原則国有地として、河川敷のようにして野球やサッカーの練習場やゴルフ場などにしても良い。あるいは太陽光発電の基地にしても良い。さらには環境保善のための湿原にしても良い。釧路湿原ほど広くはないが、東京湿原を作るのである。江戸時代以前に戻すようなものである。

なお大都市の近隣に大きな湿原があるのは世界では珍しいことではない。干拓によって作られたオランダのアムステルダム周辺は別にしても、ニューヨークのハドソン川をはさんだ対岸、ニュージャージー州のジャージータウン市とその先のニューアーク市の間にはかなり広い湿地帯がある。

筆者は実際に行ったことはなく、地図や写真で見ただけだが、首都圏で言えば川崎と横浜の間に広い湿地帯があるようなものだ。

※本記事は、2021年2月刊行の書籍『自然災害と大移住』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。