反対意見に対して

筆者の提案は、既存の常識からはずれた突飛なものだと思う人が多いだろう。だから多くの反対意見が出てくると思う。それらは以下のようなものではないだろうか。

①自然災害が今後も続くと言い切れるのか

②日本の人口が今後も減り続けると言い切れるのか。また増えてきたときには住宅不足になる

これらは、厳密にいえば今は科学的に立証できないものである。個人の見解の相違ということだと思うが、もしこのように言う人が半数以上であり、それが世の中の主流意見であるのなら、筆者は提案を取り下げる。

③居住の自由を奪って人を強制的に移住させるというのは憲法違反である

④先祖代々住み続けた家から離れたくない。自然災害で死ねれば本望である

⑤見知らぬところに住むのは嫌だ。新しい人間関係を構築できない

⑥東京にいないと仕事ができない。人材も集まらない。大学も東京にないと学生が集まらない

世の中の多くの人は転勤など仕事の関係で好むと好まざるとにかかわらず移住をさせられている。そしてそれに我慢している。災害の危機から逃れるということは「それを行わなければならないやむを得ない理由」であるとして我慢していただく他はない。それを国が丁寧に説得するしかないだろう。憲法違反かどうかは、これの関連法を制定するときに国会等でしっかり議論してほしい。

⑦消費税アップはいかなる理由でも反対だ。国債で賄うべきだ

このプロジェクトだけに限れば借金(国債発行)で行っても良いのかも知れないと、筆者は正直なところ思っている。なぜならばそれ以上の経済効果を生む可能性があるからだ。

しかし将来の日本は、いずれは消費税のさらなる増額をせざるを得ないと考えており、それならばこういうときに、目的をはっきりさせそれを行った方が国民の理解が得やすい、と考えるのである。