(2)内服薬

内服薬も状況に応じて使うものが異なってきます。西洋薬、漢方薬で、各々の特徴を示しました。

①西洋薬

主に、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、抗生物質、ステロイド剤、免疫抑制剤、などが使われます。起こっている症状と薬を使った時の効果によって使い分けます。基本的に「炎症を取り、かゆみを抑える」という対処療法です。外用剤同様、根本的にかゆみが出てこなくする方法ではないのですが、かゆみが強い時には非常に強い味方になります。

②漢方薬

かゆみに対する使い方は漢方薬でも比較的最近進んできたと言えます。それゆえさまざまな使い方をされているのが現状です。

かゆみがアレルギー反応の介在した炎症をともなうこと、また「皮膚が赤い=熱の症状」というとらえ方をすることもあり、皮膚を冷ましていく薬を使うことが多いのですが、これだけでは効果が出にくいのです。人により症状も体質も皮膚の状況も異なりますので、総合的に状況判断して使っていく必要があります。

一方、熱を取る漢方薬はあくまで「漢方薬の力により症状を改善させる」ものです。もちろん必要な状況も多いのですが、最終的には、自分の力で良くなるようにしたいものです。皮膚、ひいては全身の新陳代謝が良くなり、かゆみの抑制力が付いてきたら症状を抑える薬は減量できるでしょう。

忙しい方、疲れやすい方などで、かゆみの抑制力が落ちやすい場合は、それをサポートする体を元気にするもの・補うものを使って、極力自分の力でかゆみをコントロール出来るようにして、薬で直接かゆみを止める必要がないようにしたいものです。漢方薬に関しては第6章から第8章で詳しくお話しします。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『かゆみの処方箋』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。