Slime Slime Slime

しかしその時だ! 突然、泉に波紋が広がり水が溢れ出したのだ。気付くとそこには、いつの間にか大変美しい女神が姿を現していた。

タクはその女神のあまりの美しさに、一瞬ですっかり目を奪われ、女神の方へと引き寄せられて行った。だが、何だか様子がおかしい。すると突然ミコトが何かに気付き、タクに向かって叫んだ!

「騙されちゃダメ!」

ミコトの叫び声でタクが我に返ると、目の前にいた美しい女神はもはや女神ではなく、蛇の髪の毛をした、恐ろしいメデューサへと変わっていたのだ!

メデューサがタクに襲いかかろうした、まさにその瞬間だった。

「メデューサ! こっちよ‼」

その声にメデューサが振り向くと、ミコトの投げた小石がメデューサの目に当たり、メデューサは体のバランスを崩した。

するとタクは素早く剣を抜き、鋭い一撃でメデューサを倒した。まさに、間一髪だった。

「タクさん、見事な腕前ですね。」

ミコトは無邪気にはしゃぎ、手を叩いて喜んでいる。

「いや、そんなことより助かったよ。ありがとう。」

タクは胸を撫で下ろしていた。本当にミコトは不思議な女の子だと、いつも思わされる。タクには先ほどのメデューサは、どう見ても美しい女神にしか見えなかったのだ。