ホッチキスの留め金は日本のものより大きく頑丈で、針というより太めの針金のようだ。お札を破かないように留め金を外すには慣れが必要だが、インド人も上手に外す人は少なく、この穴からお札が破れてしまう。

[写真] メモ書きや張り紙つきのものもあるが、これらはかなり状態がいい方
   (筆者撮影)

破れたお札は買いもののおつりで出されることが多いが、中国その他と同じで破れたお札を使用しようとすると、店員から断られるケースも出てくる。破れたり汚れたりしたお札は「ばば抜き」のようにうまくパスすることが必要になる。

お札にメモ書きがあるのも多いが、紅茶か汚水に浸かって変色したと思われるお札は触るのにも抵抗がある。さすがに100ルピーではこれほど汚れたお札は少なく、10ルピー以下が多いので、こんなお札をもらったときには、即キャディーやメイド、ドアマンなどにチップとして渡していた。