インド固有の交通マナー?

インド人は自分たちのことを個人主義だと言うが、本来個人主義とは自分だけでなく、全ての人間を一個人として尊重することであるはずだ。インドの個人主義とは自分だけを尊重する利己主義になっているようだ。このため社会生活・公衆道徳の面で外国人は種々戸惑ったりトラブルに遭ったりする。特に交通マナーの面でこの点が顕著に現れる。

【人気記事】日本中の嫁絶句…双子抱える主婦が家出を決意した、義父の一言

①怖いインドの運転手

開発途上国や宗教的に厳しい国では、日本の各社は駐在員が自家用車を運転することを禁止している。これは交通事故によるトラブルを避けるためであるが、インドでも多くの日本の会社は車運転禁止地域にしていた。

もちろん人身事故や聖なる牛をはねたら、周りのインド人に囲まれて暴行に遭う恐れもあるが、会社が禁止しなくても日本人では怖くて運転できないのが実状だ。市内の交通状況の写真を見て、運転する気になる人が何人いるだろう。

道路の舗装がお粗末で路面に凹凸が多いとか、牛・リヤカー・人力車・オートリキシャが走っているなどの問題はさて置き、一番の問題は他の車の運転手や歩行者。彼らは待つことをせず、運転手は1台でも先に行こうとするし、歩行者は車が来る前に道路を渡ろうとしか考えない。

渋滞している道では数台の車が先に行こうとして競争し、こすり合うことはしょっちゅうだ。少しくらいぶつけてもお互い怒鳴り合うだけで弁償する習慣がないから、平気で突っ込んでくる。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『多様性に溢れる悠久の国 何でもありのインド』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。