10月20日から始まった第三段階(地固め療法C1)の治療は、これまでの白血病治療に加えて「さらに残っている白血病細胞を減らす」ための治療になります。

したがって、これまで使われていた抗がん剤とは異なる、少し強めの抗がん剤を使用しました。そのため、今まで出ていなかった「吐き気」とか「全身のだるさ」などの副作用が出てきました。

赤い斑点やかゆみについては、一時期よりは治まってきましたがまだ少し残っています。食事も、今までは全部食べていましたが、少し残すことがあるようになりました。

担当の医師にこのことを伝えたところ、
「強い抗がん剤を使っているので、それぐらいの副作用は普通に出てきます。ほかの人より少ないほうですよ」
という返事でした。我慢するしかないようです。

また、白血球やヘモグロビンの量も減ってきているので、自分の病室から出られない「外出禁止」と手洗い・うがいの徹底を言われました。

ヘモグロビンや血小板の量はこれからも下がっていく見通しで、さらに下がった場合は輸血も必要になるとのことでした。ちなみに、輸血は治療のなかで想定内のことだそうです。

治療再開から10日ほど経ちました。10月31日はハロウィンなので、病室(個室)のなかにいろいろと飾り付けをしました。

私の子どものころはほとんど誰も何もしなかったハロウィンですが、最近は仮装行列をしたり、パーティをしたりと、まるでクリスマス並みに市民権を得たようです。「キリスト教の信者でもないのに」とか「仮装をするのはアメリカの文化」とか言う人もいますが、私はイベント好きなのでみんなが楽しめるなら楽しんだほうがいいと思っています。

こうして雰囲気だけでも楽しんでいたところでしたが、ちょうどハロウィンのころから高熱(39.9℃)を出したり、口内炎や口唇ヘルペスを発症したりして、満足に食事ができなかったり、気分が悪くて寝たままの状態が3日間ぐらい続きました。徐々に良くなってきて、1週間くらいでほとんど回復しましたが、口の周りのヘルペスはまだカサブタができたままでした。

原因として考えられるのは、抗がん剤治療により白血球の量が減少し、体の抵抗力が弱まっているところに何らかの菌が入り込んだのと、口内炎・口唇ヘルペスが重なったことだと思われます。

抗生剤を投与し、白血球やその他の血球の量が回復するとともに、症状も治まり病状も回復していきました。一時は、熱も上がり、倦怠感や吐き気などがあり、味覚も感じられなくなって食欲がなくなるような状態でした。どうなることかと思いましたが、徐々に元に戻ってきたのでよかったです。

次第に体調も回復したところで、造血幹細胞移植へ向けた体の検査が始まり、血液検査と尿検査で血球などが正常に回復していることが確認されました。

その後、口腔外科や消化器内科・消化器外科・循環器内科などの診察を受け、手術へ向けて異常がないことが確認されました。

さらに、脳のMR検査・顔面(副鼻空)のCT検査・胸部腹部のCT検査などがありました。すべてに異常がないことが確認されれば、いよいよ造血幹細胞移植が始まります。

※本記事は、2020年5月刊行の書籍『ボクは、笑顔でできている ~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。