【限局性学習症】

今まで学習障がい(LD:Learning Disorder)と呼ばれていたものを、DSM-5では、限局性学習症と呼ぶようになりました。名称は変わりましたが中身自体の考え方は変わりありません

基本的には、知的発達に全体的な遅れはないのに、読み、書き、計算、聞く、話す、推論するといった能力を習得したり、その能力を使って行動したりすることが困難な状態を示します。漢字やカタカナが読めるけど書けない書字障がいや、書けても読めない読字障がい、計算ができない計算障がいといった症状を総称しており、複合的な症状が合わさって出る場合もあります。

ちなみに読み書きが困難なことを、以前はディスレクシア(Dyslexia)と呼んでいまし たが、DSM-5からはこの言葉は使用しなくなりました。

日本には今まで標準化された学力検査がなく、医学的に診断することが難しくなっていましたが、スクリーニングとしては、2006年から「小学生の読み書きスクリーニング 検査(STRAW)」(インテルナ出版)が発達性読み書き障害(発達性ジスレキシア)検出のために用いられています。

2017年からは、中学生・高校生に対しても評価可能な「改訂版 標準読み書きスクリーニング検査(STRAW-R)」(インテルナ出版)が用いられています。

※本記事は、2018年10月刊行の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。