そこで今回、発達障がいに悩んでいる方々の助けになればと思い、お子さんが、または自分自身が発達障がいの疑いがあった時に何ができるのか、どうしたら良いのか、誰を頼れば良いのかという具体的な情報を本書に書き記すことにしたのです。

私はいつも、発達障害の「害」をあえて「がい」とひらがな表記にしています。本来は、「碍」の字をあてたいのですが、残念ながら常用漢字には採用されていません。障がいを持っていたとしても、決して世の中の「害」ではありません。害虫の「害」ではないのです。

周りの方の助けと理解を得ながら、発達障がいによる症状を改善したり、その特性を活かしたりすることで社会で活躍する人を、私は何人も見てきています。幸せになる権利も方法も、誰にでも当たり前にあるものです。その当たり前のことを守れるように、きちんとした知識を多くの方に身につけてほしいのです。

それでは、まずは発達障がいの正体をきちんと把握することから、始めていきたいと思 います。

※本記事は、2018年10月刊行の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。