岡山県内篇

鯉が窪湿原(岡山県新見市哲西町矢田) 2006年7月29日(土)

暑かったですが、夫がテレビで見て、ぜひ行ってみたいというので、鯉が窪湿原に行ってきました。

倉敷からだと、全行程が約106km、倉敷インターから岡山自動車道、北房ジャンクションから中国縦貫道へ入り、大佐サービスエリアで昼食。ここは岡山プラザホテル経営のレストランが入っていてメニューも豊富。「ふるさと定食」850円では、炊き込みご飯、豚汁、キスの天ぷらなど。

サービスカウンターで地図をもらうと、新見インターからだと22km、その次の広島県の東城インターからだと9kmと言うので、東城インターまで行って9km一般道を引き返しました。

管理棟が以前行ったときの小屋に比べ、立派になっていて驚きました。入場料200円を払って入ると……この時季に見られる植物の名前が掲示されていました。

オグラセンノウ  サワギキョウ  

ジュンサイ

コバギボウシ  ビッチュウフウロ  

ヒツジグサ

エゾミソハギ  クサレダマ  サギソウ

この中にはかつて大陸と地続きであった頃のなごりで、ここ鯉が窪と北九州と朝鮮北部にだけある貴重な植物もあるそうです。山野草として掘り取っていって我が物としたり、商売にしたりするなどもってのほか。大切に、この場所に来て探して鑑賞したいものだと思います。

ため池の周りに広がる湿原2・4kmほどを1時間半かけてゆっくり歩きました。木立の間からヒグラシのなんともいえないカナカナという声が聞こえてきて、同じセミの仲間でもアブラゼミみたいな暑苦しい声と違い、優雅でした。

コースの半分ほどは、尾瀬に見られるような木道になっていて整備されています。

1号橋から9号橋までだったか、池の周りを細い木橋を渡りながらいくと、さまざまな野草が咲いていて、名前を調べながら楽しんで歩きました。

中国縦貫道の東城インターまでの帰り道に、若山牧水の歌碑があると聞いて立ち寄りました。

牧水が早稲田の学生だった頃、宮崎の郷里に帰省する途中に旅してこのあたりで詠んだのが、あの有名な「幾山河 越え去りゆかば さびしさの はてなむ国ぞ けふも旅ゆく」だったとは、初めて知り、まさか岡山県で詠まれていたとは、とびっくりでした。奥さんと、息子さん親子3人の歌碑がありました。

鯉が窪湿原