商売の基本を習い商売を実践する

蕎麦やインスタント餃子、ラッキョウにも興味を

上海では日本人の大好きな蕎麦を食べたことがありましたが、味はあまり美味しくなく値段も高かったので、美味しい蕎麦屋を経営したら上海にいる日本人だけでも十分商売ができると思いました。

そこで、3月13日から16日まで藤田社長と福井の美味しい蕎麦を手作りしているヒノキ店を経営する店長と一緒に上海へ視察に行きました。投資はそんなに大きくはなく、計画しようとしましたが、当時ちょうどSARSが中国で蔓延してやめました。

他にも藤田社長と一緒に熟成した餃子を冷凍させて、お湯で温めてインスタント餃子になるかを研究しましたが、なかなか難しくてできませんでした。また、中国出張中偶然日本人の大好きなラッキョウを見つけ、食べてみて結構甘くて美味しかったので、値段を聞いてみたら大変安いので、中国台州から輸入しようと計画しましたが、やはり数量と販路の問題でうまくいかないので諦めました。

アイデアやヒントや感想はすぐノートに

そのとき、思いついたアイデアやヒントや感想があればすぐノートに書きました。そこには例えば、こういう言葉もありました。

「時代の流れにしたがっていることをやったら成功の確率が高い」

「基本的なことをしたら、成功の確率が高い。ばくちみたいなことをやったらほとんど失敗だ」

「うまくいく可能性だけでは必ずしも成功しません。その可能性がある事業を成功させるために一生懸命にやることは非常に重要です。最後は運によること。つまり人事尽くして天命を待つ(謀事在人、成事在天)。失敗しても自信を無くさないこと」

「ほとんどの人は自分の天職がわからないまま一生過ごしている、それを問い続けると、必ず天職を見つけられる」

内モンゴルの塩

2003年12月末、藤田社長と一緒に内モンゴル自治区の吉藍泰有限公司に行って塩を視察しました。ちょうど冬休みなので、長男を連れて塩の結晶過程を見学させました。加工工場は砂漠の真ん中にあり、銀川の空港から出迎えたその会社の車は到着まで6時間もかかりました。